アジアの多様性

「中南米カリブ諸国地域で勤務した経験から、同地域の特徴を述べてください。そして、アジア地域と比べてください。」

以前、とある組織のアジア地域事務所の面接を受けて、この質問をされました。詳しくは覚えていませんが、まともな回答はできなかった記憶があります(、中南米地域は世界で最も社会格差があるのに、対し、アジアでは多くの未就学生の子どもや自然災害が最も起こりやすいということで、それぞれが抱えている課題は違う、的なことを言ったような記憶があります)。

当時は、自分の回答に自信が全くなかったけれど、アジア地域の国で2年弱働いてみた今もなお、性格な答えは見つかっていません。その理由の一つとして、アジアとても多様性に富む地域であるからであり、ここ3ヶ月色々な地域/国に出張に行き、その事実を垣間見ることができました。

去年の11月末から2月にかけて、下記のように、出張メインで色々なところに行ってきました:

  1. モンゴル, ウランバートル  (-20℃): この首都生活と寒さにも少しずつ慣れてきたところでした。
  2. フィリピン, マニラ (30℃): と思ったら、とても暖かい国に出張しました。ここでは、多くの少数民族(言語も違う)が存在し、公用語(タガログ語)にも、多くのスペイン語の言葉が混ざっています(以前はスペインの植民地)。
  3. モンゴル, ウランバートル (-25℃): 戻ってくると、更に寒くなっていました。
  4. 日本, 大阪 (5℃): 内陸国モンゴルでは味わえないような魚を含めたいろんな種類の食べ物があります(5kg増量)
  5. モンゴル, バヤンウルギー (-30℃): モンゴル最西端に位置する県で、山岳地が多く、9割の人口が、カザフ語を母語とするカザフ系少数民族
  6. ラオス, ビエンチャン (25℃): 暖かい気候においしいご飯(タイ料理に似ている)で、人々はとても謙虚。元フランス領ということもあり、年配の方ではフランス語を話す人もいる
  7. モンゴル, ドロノド (-30℃): モンゴル最東端に位置する県で、他の地域と違って地形はかなり平坦(そしてミルクティーも塩が入っていない)。第2次世界大戦時は、この地に日本軍が攻めて、モンゴル・ソ連合同軍が勝利したというゆかりのある地。

結論としては、(他の国でもそうですが)、国内レベルでも大きな違いがある(上記1,5,7を参照)ため、地域レベルを一般化するというのは更に難しいということです。冒頭に述べたような地域レベルを比べる質問を次回されたときは、自信を持って、「困難な質問です。」と答えることができるでしょう。

2月21日は、国際母語デーという、母語の重要性を訴える良い機会でした。特に、世界の4割の子どもは、学校で自分の母語で授業を受けることができていません。

実際、「多様性」が世界をより興味深いものにし、我々の学ぶを促進させてくれるものだと信じています。日本という、他の国よりも比較的多様性に富んでいない(もしくは認めない傾向にある)国を離れてから、多くの違いを持つことはごく自然なことであるということに実感しました。違いを排除するよりは、なるべく受け入れるような社会になればいいと思います。

今回の学び:
多様性は人間社会にあるべきものであるため、国レベル、ましてや地域レベルを一般化することは困難である。 


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