手書き vs タイピング

あれ、30秒前に何言おうとしてたんだっけ。。。

そうです、我々は皆忘れます。
そのため、「メモ(ノート)をとる」という人類が開発した素晴らしい手段をとることができます。

今日はそこで「メモをとるというのは何か。伝統的(手書き)な方法と現代的(タイピング)な方法を比べたときどちらが優れていて、それはなぜなのか。」という問いについて書きたいと思います。

まず一般的に、メモのとりかたは学校教育の影響が強いと思います。

日本の教員養成では、教育法の一つとして「板書案作成」という授業前に予め何を黒板に書くかを決めておくということを学びますが、これには長所と短所があると思っています。
長所:授業時間は限られているので、事前に計画しておくことは効率的であり、授業の要点を漏れなくおさえることができる。
短所:あまりやりすぎると、板書がメインになってしまい、児童・生徒それぞれの必要性や学びのプロセスを無視してしまうかもしれない。

少なくとも自分が日本で受けてきた教育では、何人かの教師は後者に当てはまることが多く、大量に板書した後、生徒にそれを写させるということをしていたため、かなり受身なメモのとりかただったと覆います。
効果的にメモをとるというのは自分に必要な情報を判断して記録することなので、内容やデザインは人によって異なるべきだと思います。
自分が教師をしていたころは、よく児童生徒に「先生、それってノートにとるべきですか?」と聞かれましたが「自分でそうだと思うなら是非とってください。」といっていました。

メモをとるのは補足的な行為なので、自分から積極的にすればするほど、そこから学ぶことができると思っています。

それでは、メモをとる手段についてはどうでしょうか。
今日では、自分も含めて多くの人にとって、手書きよりもタイピングが主流になっています。

プリンストン大学とUCLAの心理学者たちの実験によれば(Annie Murphy Paulさんのブログ参照), 大学生を2つのグループ—メモ手書きグループとタイピンググループ—に分けて同じ授業を受けさせてみたところ、前者の方が後者よりも試験で良い成績を出し、更にはメモの内容をより長く覚えていたという研究結果が出たそうです。

この実験の分析によると、手書き組はタイピング組よりもメモとりが遅く、文字数も少なかったが、より内容に焦点をおいており、また自分で書くことによってその情報が脳にしっかりと伝わっていた、とのことです。

この結果が正しいとすれば、おそらく日本語のような表意文字(漢字)を持つ言語には、手書き効果がより表れやすいと思います。例えば、海・湖・波などを見てみても、「さんずい」を書くことによって水が無意識にイメージされ、文字と脳のコネクションを作っているのかもしれません。

「じゃあ、タイピングをやめて、紙とペンを買うべきなのかい。」
というのはもちろん違いますが、他のどのツールでもいえることですが、必要性にわけ両方効率的に使うべきだと思います。ねじ回しで釘を打つことがないように。(実際できると思いますが・・・)

今回のテーマでの結論としては

  • ノートは積極的に:受身ではなく自分で考えて行うと効果がある。
  • 手書きは勉強向き:語学や歴史を学ぶときは手書きだと深く理解でき、記憶も長続きする。
  • タイピングは仕事向き:限られた時間でより多くの文字が打て、デザインも自由自在

おそらく情報化社会の今でからこそ、手書きの重要性を再確認するのも良いかもしれません。

「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、1本のペンでも世界を変えられる」—Malala Yousafzai—

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