サンドウィッチ一つ 100円?500円?

全く同じサンドウィッチが2つあります。一つは100円、もう一つは500円するとしたら、どちらを選びますか?

自分なら間違いなく安い方を選ぶと思います。

先週、ベネズエラとコロンビアの旅から帰ってきました。
一番の目的としては、世界一の高度(約1000m)を誇る、ベネズエラの「エンジェルの滝」を見にいくことでした。滝を見る場所に至るまで結構苦労しましたが、とても豪快で印象的でした。

エンジェルの滝に加えて、ベネズエラでとても印象に残ったことがあります。
それは、米ドルの両替です。
元大統領のチャべス亡き後も、ベネズエラ政権はチャべス主義(社会主義に近い)を保持しており、世界の為替状況や国のインフラ状況に左右されず、政府が国の為替コントロールをしています。
その為、通貨(Bolívar)と引き換えに、外国通貨(主に米ドル)を購入する闇の両替市場が存在します。
公の両替: 1 USD = 6 Bolívares
闇の両替: 1 USD =30 Bolívares
つまり、もし1つのサンドウィッチが 30 Bolívaresするとしたら, 誰と両替するかによって、1ドル(闇両替) もしくは5ドル (銀行)の違いが出てきます。

もちろん、闇市で両替するのは違法なので、公の情報では、闇の交換レートの情報は載っていません。しかし、ベネズエラでは、米ドルを購入したい人が多いため、闇両替は珍しいものでもなく、とてもリスキーというわけでもありません。もちろん注意は必要ですが。

実際、4日間のベネズエラ滞在の間、30人以上の人から米ドルの交換を頼まれました。(怪しい感じの人はいませんでした。レートは、1ドル=25~33 Bolívares と、まちまち)。
さて、この状況を見て、「何故」こんなことが起きているのかを問わずにはいられませんでした。

いろんな人に話を聞いたところ、以下のような背景があることを知りました:
ベネズエラ政府は市民に対し、国内外を問わず、外国通貨の流入(売買)の細かい申請を義務付けており、一人につき、年間約3000ドルの使用を認めています。そして、未成年はこの計算の対象外となっております。
例えば、未成年の子ども2人を持つ夫婦は、海外に旅行したくても、年間、家族4人のために6000ドルしか使うことができません。
そこで、もし米ドルを違法で購入すれば、政府に申請せずにその米ドルを使用できるということです。
更に、ベネズエラで起こっているインフラが原因で、通貨(Bolívar) の価値がとても下がっています。

その結果、たくさんの人が、多額のボリーバルと交換に、米ドルを購入しています。

そのような背景で、もしサンドウィッチ一つに1ドル払うオプションと5ドル払うオプションがあるとすれば、どちらを選びますか?

この旅では、資本主義と社会主義についてとても考えさせられました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です