オーガナイザー(2) ー 旅行の荷物を最小限にする方法

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世界はどんどん狭くなっており、益々移動や旅行が々しやすい、または必要になってきています。例えば、100年前(1914年)はロンドンからニューヨークに片道移動するだけで5-10日かかっていたのが、今では8時間ほどで到着できます。(比較地図)

言い換えれば、より多くの人が旅先に持っていくものについて考える必要がでてきました。住まいにはたくさんのモノを置ける(だからこそマテリアリストになりがちな人が多い)けれど、旅となると、何を持っていくか(いかないか)を決める必要があり、迷うことも多いかと思います(特に一度も行ったことがない場所なら尚更)。

私は、これまで50カ国以上を旅してきたバックパッカーの経験と試行錯誤から、荷物の選び方を学ぶことができました。今回は、ライフ・オーガナイザーの一部として、旅先に持っていく荷物の決め方についてのおススメを共有したいと思います。

なぜ旅をする?

はじめに、そもそもなぜ旅をするかについて考えてみます。理由は人それぞれですが、大きく分けて、止むを得ない場合、選択する場合、その中間といった3つに別れるのではと思います。

(1) 100% 止むを得ない場合 

時には住む場所を変えざるを得ない場合があります。古代より人類は狩猟、または猛獣から逃れる必要があったため、生き抜くために移動を繰り返して来ました。また、今あなたがこれを読んでいる今現在も、多くの難民や国内避難民などは自分ではどうしようもない理由から住む場所から離れざるを得ない状況にあります。

* 仕事を通して、難民と出会う機会が何度かあります。残念なことに世界中の難民の生活は平均26年も続くというデータ(UNHCR 2015)がありますが、出会った人は将来への希望を失わずに精一杯生きている人たちばかりです。

(2) 如何しようも無い場合と選択の中間

また、仕事の関係などで、時々出張に出ないといけないこともあります。ただ、上述の止むを得ない場合と比べると、選択の余地も若干あるかと思います。一方、いまだに世界中には生涯遊牧を続けて生活する人たちもいます。

*モンゴルとモーリタニアでは遊牧民に会う機会に恵まれましたが、出会った人はだいたい遊牧生活に慣れているため続けていきたいと思っているものの、中には家畜を失ったために上京して仕事を探すという人もいました。

(3) 100% 選択

一方で、娯楽や学び、勉強などを目的にあえて旅に出る人も年々増えています。

この記事では、落ち着いて持ち物を選ぶ余地のない(1)を除いた(2)と(3)に焦点を置いて、どうやって旅の持ち物をオーガナイズするかについて紹介したいと思います。

なぜ荷物をオーガナイズして制限する必要があるのか

荷物をまとめる主な利点は、ズバリ機動力です。普段の生活では、その時いらないものは適宜家に置くことが出来るのに対し、旅に関しては例外を除いて常に携行する必要があります。もし荷物が2キロ増えた場合は、体重が2キロ増えて歩き続けるようなもので、逆に2キロ荷物を減らすと、その分重さが減って移動することができるということです(ダンベルをイメージするとわかりやすいかと思います)。

機動力に加えて、持ち物制限も無視できません。例えば、南米のミニバス移動では、スーツケースで旅をしていた人は運転手から乗車を断られていました。また、荷物が多ければ多いほど、その分盗まれるリスクも上がり、注意する必要があります。また、飛行機移動の際も荷物制限があります(例:チェックインは最大23キロまで)。

目的地と旅の目的を決める

これはオーガナイズする最初の一歩です。もし仕事の出張だとすれば、パソコンや充電器を携行する必要があり(もし目的地が海外でのコンセント先や電圧が違う場合は、マルチプラグが必須)、その分重さが増します。一方、もし休暇の旅行だった場合は、それらを持っていく必要もありません(というよりもできるだけ仕事に関するものは持っていかないことがおススメ)。もし旅の目的がかなり特殊な場合(例:スキューバーダイビング)、何を持っていくか吟味しなければなりません。

もちろん、特に目的もなく旅をするというのもありだと思いますが、その場合はとにかく荷物を少しでも減らす努力をするのがおススメです(例:2週間のヨーロッパ旅行で7カ国回ったときは、とにかくブラーッと旅行したいくらいで特段必要な荷物もありませんでした)。

移動手段

旅の目的が決まれば、移動手段が自ずと見えてくるかと思いますが、それに応じて持っていく荷物も変わってくるかと思います。例えば、もし車で旅行する場合は、比較的多くのものを楽に持っていくことが可能ですが、飛行機移動の場合は、なるべくスーツケースなしのリュック一つの旅行をおススメします。もちろんスーツケースをチェックインで預けることができますが、液体を持っていく必要がある、または旅先で安全な場所(ロッカー、ホテル等)に保管できる場合を除いて、なるべくノースーツケースがポイントです。

とにかくコツはリュックひとつに抑えること。旅が長ければ長いほど難しいですが、それでも不可能ではありません。

目的地の分析

それからは目的に沿って目的地を分析する必要があります。例えば、旅行中の天気や温度などは抑えておかないと、何を着ればいいかわかりません。もし目的が特殊なもの(先ほどのスキューバーダイビングの例など)なら、旅先で機材のレンタルがあるかどうかもチェックする必要があります(大体現地でレンタルできることが多い)。ホテルに滞在する予定なら、バスタオルもいらないし、下着などを洗濯することも可能です。もし現地の水・衛生状況が好ましくない場合は、最小限必要な薬なども携行することをおススメします。

上記を考慮しながら、大体どれくらいの現金を持っていくかも分析する必要があります。

自己分析

記述のものはあくまで一般論で、全ての人に適応できるとも限りません。なので、自己分析を通して、自分が旅先で何をしたいのか、何が必要になってくるのかを知っておく必要があります。例えば、筆者は昔から腰痛持ちで、エアーピロー(空気を入れて膨らませるクッション)を常に携行するようにしています。また、写真を撮るのが趣味なため、旅先で写真を撮る価値がある場合(大体旅先を選ぶ基準としては、写真を撮りたくなるような場所かどうか)、自分のカメラを持っていきます(特に大したことがない場合は、携帯電話で済まします)。

分析の参考のなりそうな記事:
モロッコのおすすめー弾丸旅行ー4.5日で5つの主要都市を巡る
個人旅行からの学びー中国とタイ

荷物を制限してオーガナイズする

旅の目的や移動手段が決まり、目的地と自己分析が終われば、旅先にどうしても持っていく必要があるものを選ぶ必要があります。大体筆者の場合(1−2週間の旅)、以下の分類に別れたものを携行します:

  1. 小さなウエストポーチに入れたパスポート(目的地が海外の場合)と現金(必要な金額のみ)
  2. 真空パックに入れた、どうしても必要な衣類(長さに限らず、大体4-5日分の衣類のみで、旅先で手洗いする
  3. 旅行キット (アイマスク、耳栓、エアーピロー、小さな歯ブラシ、最小限の薬)
  4. 携帯電話と充電機、マルチプラグ(旅先の地図を携帯電話map.meにダウンロードし、旅先の情報をあらかじめ入れておくとよい)
  5. カメラ(目的地にもよる)

それだけです。大体筆者の荷物は、カバーイメージの3人目のように普通サイズのリュック(25L)一つのみで、旅先のこと(食事など)を考慮して余分なスペースも確保して身軽に移動します。ています。

難しそうですか?

筆者も一人旅を始めた頃(18歳、まだマテリアリストだった頃)、正直何を旅先に持っていけばいいか全くわかっておらず、地球の歩き方の持ち物リスト(日本人の基準から必要以上のものを記載していることが多い)をそのまま持っていってました。ただ、そのためにかなりの荷物になってしまい、歩いて色んなものを見る(そもそもの旅の目的!)気がしなかったことが多く、本末転倒だったのを覚えています。

もし他のものを携行する必要がある場合は、とにかくどうしても必要なものからパッキングしていき、なるべくお土産などの余分なスペースを残しておくことがおススメです。また、自分がどのようなお土産に興味があるかを知っておくのも大事です(筆者の場合は、1カ国につき1つのマグネットを買って冷蔵庫に貼ることにしています)。

リュックが軽ければ軽いほど動きやすく、機動力があれば旅行が更に楽しいものになると信じています。

旅の持ち物をオーガナイズするための一番の方法は、とにかく旅行を続けて、過去の旅の経験から何が必要かどうかを意識的に分析すること。筆者はこれまでの経験からどうしても必要なものは理解してきた、とは言っても「もしもの場合に必要な荷物があるかもしれない」という不安思考は今でも働きます。なので、旅の荷物をオーガナイズすることは、ものに見切りをつける練習にもなるかと思います。

 注意と付加価値

若干注意する必要があるのは、旅先でミニマリストであるがゆえに、旅をしないときはマテリアリストと化する人も何人か見てきました。なので、旅の荷物をオーガナイズする今回の記事は、あくまでライフ・オーガナイザーの一部に過ぎないということを述べておきます。

前回の記事 (マテリアリストになる5つの条件)では、マテリアリストになる条件の一つとして育つ環境を挙げましたが、同様に、ミニマリストになる条件の一つも育つ環境で、旅の荷物選びのスキルも、練習とともに上達するものだと思います。

また、付加価値として、旅の荷物選びは単に機動力だけでなく、旅先で集中してじっくり楽しむことができる利点もあります。荷物選び同様、限られたリソース(時間、お金)や機会(目的地でできること)、自分のニーズを分析することで、何をしたいかがはっきり見えてくるからです。

今回の学び 

旅の荷物を最小限にまとめるためには、旅の目的を明確にし、旅先や自己の分析をし、経験を積みながら自分にどうしても必要なものを知る必要があり、それによって旅先での機動力や有意義さを得ることができる。

最後まで読んでいただきありがとうございます。もしこのブログが気に入った場合は購読お願いします。もしコメントや質問があれば遠慮なくどうぞ。良い学びを!

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