オーガナイザー (7) ー 物理的なスペースと学びと人生を整理する

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これはオーガナイズシリーズにおける、物理的スペースのオーガナイズのまとめになっています(同シリーズは違うタイプのオーガナイズを今後カバーする予定)。今回焦点を置くのは、多くの人にとって欠かせないスペース、「家」です。

大変な作業や仕事を終わって家に帰るのは心地良いものですよね?家を持つ(マイホームじゃなくても十分可)というのは人間の基本的なニーズに基づいており、家を建てるというのは、石器時代の紀元前10,000年にまで遡ると言われています。普段あまり意識しないかもしれませんが、住む家があるということは素晴らしいことであり、そのスペースをオーガナイズするということは人生における多くの側面で影響を与えます。

ということで、今回は、過去のススメ/記事などを適宜活用しながらも、物理的スペースに関して全力を尽くしてまとめたいと思います(家だけではなくて他のスペースにも適応できると思います)。同記事を通して、家や職場、人生が少しでもオーガナイズされる手助けになれば幸いです(筆者含む)。今回は主に家の中の主要スペース(寝室、オフィス、リビング、キッチン、浴室、トイレ、書類置き場等)に焦点を起き、おまけで家に関連した学びに関するテクニックにも触れたいと思います。.

なぜオーガナイズ

maslow's hierarchy of needs five stage pyramid

心理学者マズローの欲求解説によると、家というものは基本的ニーズ(生理的欲求と安全欲求)に当てはまるように思えます(出展)基本的ニーズは満たしている人(特に日本で)は多いにも関わらず、とにかく必要以上のモノと情報に溢れ続けている中で生活している人が多いのも課題だと言われており、その傾向はどんどん進むばかりです。未曾有の変化の渦の中を生きる現代人ですが、Institute for the Future (IFTF) / Dell technologyの某研究(2017年)によると、今日の学生が2030年に就く職業の85%はこれまでになかった新しい職業になるという推測を出しています。

これまでになかった職業、とまではいかないにしてもなかなか脚光を浴びることのなかった職種の一つに、プロフェッショナルオーガナイザーという、家やオフィスなどの様々なスペースのオーガナイズを助けるという職業があります。読者の中にもピンと来た人がいるかと思いますが、日本人のこんまりがその部類に入るかと思います( 本人は片付けコンサルタントという呼び名を使っているそうですが)。

今回は物理的スペースに焦点を置きますが、今後違うタイプのスペース(何それ?と思ってくれたら幸いです)についても触れていくつもりです。言わばもがずですが、身の回りのスペースというものは日々のムード、生産性、学びや生活に大きな影響を与えます。言い換えれば、物理的スペースを整える(オーガナイズする)ことで人生をより良いものにすることができるといっても過言ではありません。

中には、「うーん、今の散らかった状態でも結構快適やからなー・・・」という人もいるかもしれません。もちろん十人十色、スタイルはそれぞれ異なりますが、スペースをシンプルにして整えるということは、これまでにない新たなステージにつれていってくれることは間違いないと信じています。色々な整え方があるものの、その時々に必要なものが瞬時にどこにあるかわかり、取り出すことができれば、オーガナイズされているということができます。

オーガナイズは誰にでもできる

このオーガナイズシリーズの一発目の記事「オーガナイザー(1) ーマテリアリストになる5つの条件」でも述べましたが、とにかく筆者は(かなりの)モノを集めては溜め込むマテリアリストでした。そんな自分でもオーガナイズのスキルを身につけて変わることができたので、誰にでもできることだと思います。マテリアリストやオーガナイズされていない状況がどのように発生するかを分析し、それをひっくり返して「シンプル」という根本に基づいて行動するのみです。

家のスペースをオーガナイズする方法

さぁ、家の中を見てみて、どういうことに気をつけてオーガナイズしていけばいいかみていきましょう。以下に述べる家/アパートの構造は、筆者のこれまでの経験(12年で13回引っ越し)からまとめたものなので、大きなプールや庭などについてはオーガナイズの仕方をまだ知りません(ただ、一度だけ、風呂場にジャグジーがついているアパートに住むことがありました!)

寝室

最近はカタカナ英語が流通しています(筆者もよく使います)が、個人的にはベッドルームというよりは、寝室という言葉が気に入っています(布団ラバーなので、←ほら出たカタカナ英語)。とにかく我々は1日の3分の1を寝室で過ごします(少なくともそうするべき)。質の高い睡眠というのは筆者の興味分野の一つ(学士課程の卒論では色々あって「睡眠の質と学び」について研究しました)で、まだまだ分からないことがたくさんある睡眠分野ではいつも本や記事を読んでいます(最近のオススメは、「Sleep Smarter」)。なので、機会があるときは常にしっかりと眠ることを推進していきたいと思っています。

話をオーガナイズに戻しますが、大事なポイントは、まず自分の睡眠スタイルを知り、必要なモノのみを置くこと。例えば、筆者は慢性的な腰痛持ちですが、固めの布団/ベッドを好みます(また、横向きで寝るので、両膝用の抱き枕も使っています)。また、真っ暗な空間にするためのカーテンは必須。

必要なモノは人それぞれですが、必要でないモノを寝室に置かないのがオススメです。基本的には寝るスペースにパソコンや携帯、テレビを持ち込まずに、寝る1時間前にはスクリーンを観ないことが質の良い睡眠のオススメです(観ると睡眠促進ホルモン「メラトニン」が壊されてしまいます)。また、約20℃といった 涼しめの環境(緩めの靴下も大事)を整える空調もあると便利です。マラリアやデンゲ熱等の蚊を媒体とする病気のリスクがある国に住んでいる場合は、蚊帳がオススメです。最後に、雑音が出やすいところに住んでいる人は耳栓なども効果的です。あまり寝付けない人には、(目に優しい)紙の本やキンドルも枕元に置いておいてもいいかもしれません。

まとめると、自分の体質にあった布団/ベッドや枕、目に優しいアラーム、空調、真っ暗な空間+文脈にあったアイテム(重複しますが、スクリーンは観ない、持ち込まない)。

寝室同様、大半の現代人は1日の3分の1を(主に机の前で)座って過ごします。なので、机周りに何を置くかは日々の生活に影響を及ぼします。詳細は過去記事にて;オーガナイザー (6) ー机周りを整理することで生産性、健康、クリエイティビティが向上する

キッチン

キッチンを使う・または料理をする人にとって大事なのは、まず用途を知ること(何を普段作り、今後挑戦したい料理は何か等)を考えてから、必要なモノを揃えていきましょう。具体的には、包丁、鍋、フライパン、お皿、コップ、食器やシルバーなど。家族に加えてゲスト用などで少し多めに用意しておいてもいいですが、目的は使うことに置くのがオススメです(使わないのにどんどん買い続ける人も結構いるみたいなので)。

あくまでポイントはシンプルで必要なモノのみ、というのがオーガナイズのポイントですが、食材に関しては、個人的には余分に買い置きしておいて困ることはないと思います。特に、筆者のようなアフリカ、しかも西の偏屈なところにいる場合は、日本の醤油や酒、みりん、インドやタイのスパイスなどを旅行や一時帰国のタイミングで余分に補充するようにしています。

まとめると、用途を知ってシンプルに、食材少し多めにいきましょう、というところでしょうか。プロの料理人の経験から学んだライフスキルやオーガナイズに関してはこちらをどうぞ

トイレ

こちらはもう一つの聖域です。暇つぶし用のモノをトイレに置く人も結構いるみたいです(例:ッ実家のトイレには漫画が山積みです)が、他のことに注意が惹きつけられて本来の目的(一つのみですよね)が妨げられるのであまりオススメではありません。また、長時間滞在して力むほど、痔などになる可能性が増えてしまいます。

オススメとしては、なるべく自分にあった質のいいトイレットペーパーを置き、使用するときは、なるべく負担を減らすためにも濡らすことをオススメします。もちろん、日本が世界に誇るウォシュレットなどがある・設置できる場合はどんどん使っていきましょう(ウォシュレットに関する記事はこちら

シャワールーム

このスペースに置くモノは、特にこだわりがあるという人でない限り、比較的シンプルで調達可能だと思います(特に男性)シャワールームの構造にもよりますが、大体はシャンプー、ボディーソープ、洗顔(コンディショナーや他に必要なモノを適宜)くらいかなと。それぞれ各種に詰め替え用もしくは余分に一つ置いておくのもオススメです。タオルは家族用+ゲスト用1−2枚くらいでシンプルに。

リビング

このスペースはそれぞれ個人のスタイルや趣味、日々の活動に基づいてカスタマイズできるので、一番わくわくするスペース(まさに自分が自分らしくリビングする空間!)だといっても過言ではないかと思います。筆者のケースでは、毎日の運動のための機材(懸垂バー、ダンペル、縄跳び等)も最小限置いています。一度ホームジムの癖がつくと、かなりの時間(ジムにわざわざ行かなくていい)とお金が節約できます。

また、映画好きの筆者にとって、パソコンの画面では小さいので、アパートのテレビ(家具付き)でHDMIケーブルとパソコンに繋げてそこそこのサイズの画面で映画を楽しむこともできます。

リビングは数冊の本(なぜ数冊かは後述します)や大事な資料を置く場所でもあります。(なぜ仕事机に本や書類をおかないかはこの記事で説明しています)。

その他のオススメ

紙類

本は、それぞれの作者の知識や経験がぎっしり詰まっているので、読書は欠かせない趣味になっています(もし100冊の本を読めば、100の人生と知見を身につけることも可能です)。ただし、本は重いしスペースを取る上、新しい本はどんどん出版されています(毎年約220万冊の新しい本が出版されています)。なので、本がどんどん溜まっていくのは十分納得できることですが、問題はスペースです。巨大書斎があるよほどの豪邸に住んで一生住むということでない限り、その本だらけのスペースを減らしてシンプルにまとめ、生産性や移動性を高めるのをオススメします。

一番オススメするのは本や書類のデジタル化(自炊)で、スキャンしてPDF化することで、紙にさよならを言うことができます(詳細は本をスキャンしてスペースをオーガナイズする方法).

Eブック(デジタル本)なんて嫌だ、という気持ち、紙を触るのが好きな筆者にもよくわかります。ただ、一番大事なのは、読みたい本が読みたいときにアクセスできることで、e-book(例えばKindle)なら、自分のハイライトしたところのみを保存することもできて、とても便利です。この機能は、筆者のような読んだ本の内容をごっそり忘れるという人にはとてもありがたいです(参照:キンドルを買う9つの理由)

引き出し、倉庫等

少し例外的な扱いですが、緊急時のストックは取っておくと便利です。例えば、病気をした際の薬や、既述の食材ストックなど。オススメは、マズローの基本的ニーズに関連した非常事態に備えたモノです(食事、健康、安全等)。

「シンプルにいけ」、「ミニマリズムだ」と耳に穴が開くほどを言ってきていますが、完璧な人間はいないし、いなくて良い。ということで、マテリアリストだった筆者にもコレクション癖はまだ残っているようです。それも旅行先で買ったマグネットを冷蔵庫に貼って、地図を充実させるというものです。すでに40個くらいになっていますが、初めて行く国のお土産は必ずマグネットということにしています。

身につけるモノ

寝室から始まり、身につけるモノコーナー(特定のスペースでなく色々なところに置かれていることが多いのでコーナー)で締めようかと思います。多くの人にとって、身につけるモノは基本的ニーズに対して貯まりやすくなっています。オススメとしては、多く見積もっても10-14日分(同量の下着や、2-3種類のズボン、仕事やカジュアル含め3-5種類の靴)あれば十分だと思います。もしそれ以上ある場合は、コンマリが言うように、全て手にとって、心がときめくモノだけをキープすればいいかと思います。

もちろん、筆者もファッションには興味があります(祖母は服作りの学校長で、筆者もなんちゃっての資格を持っています)。とにかく自分の興味があり、必要な分量の服を選び、無限に買い物したい欲求を抑える必要があります(そして残念ながら、他人は自分が思っているほど自分のファッションなどを見ていません)。

しがらみから解き放て

過去記事でも述べたように、物理的スペースをオーガナイズすることで、移動が楽になり、生産性の向上大事なライフスキルの学びにも繋がります。重複しますが、時間とともにモノがたまっていくのはいたって普通のことです(モーリタニアのような砂まみれの国に住んでいると、洗車しても翌日には砂に覆われているため、この事実を痛いほど知ることができます)。なので、常にオーガナイズする習慣をつけておけば、いかなる変化にも対応できるようになります(例:旅行や引越し)。ものをきれいにしまうのはオーガナイズの一種ですが、いらないものを手放すのがキーポイントになってきます(減らさないと、増える)。

モノのしがらみから解き放ちましょう!

特別オススメ:物理的なスペースを使って記憶する・学ぶ方法

上記述べた内容に加えて、オーガナイズしたスペースを、記憶や学びに活用することもできます。具体的には「Moonwalking with Einstein」という記憶力に関する本でも紹介されている「メモリーパレス」という古代ギリシャ時代から大事なメッセージを口頭で伝えるために使われてきたテクニックのことです(当時はメモする紙もワードに書いてパソコンに保存するという手段もありませんでした)。

簡単に言うと、頭の中でスペースと覚えたいものをリンクさせるというものです。一例を紹介します。家の中の以下の10のカテゴリーを使うとします。

(1) エントランス (2) キッチン (3) 冷蔵庫 (4) リビング (5) ゲストローム (6) シャワールーム (7) トイレ (8) 廊下 (9) オフィス (10) 寝室

そして覚えたい内容10個を用意して、工夫して頭の中でイメージを駆使して上記のスペースとリンクさせます。例えば、アラビア語の数字1から10を覚えたいとします(実際に使った例です)。

1. Waahid (ワーヒド)
2. Ithnaan (イスナーン)
3. Thaalaatha (サラーサ)
4. Arbaa (アルバア)
5. Khamsa (ハムサ)
6. Sitta (スィッタ)
7. Sabaa (サバア)
8. Thamaanya (サマーニャ)
9. Tisha (ティシュア)
10. Aashara (アーシャラー)
(*あくまでカタカナは便宜上で、実際のアラブ語の発音は文字によって違います)

(1) エントランス :数字の1(one)が隠れている(hidden) (ワーヒド)
(2) キッチン :2つの椅子(イスナーン)
(3) 冷蔵庫 :3つのサラダが冷蔵庫の中に(サラーサ)
(4) リビング:4人のアラブ人がリビングで会話中 (アルバア)
(5) ゲストローム;5人がハミングしている (ハムサ)
(6) シャワールーム;6つの舌がシャワールームに(スィッタ)
(7) トイレ ;7人のフランス人が “Ça va?”と挨拶している(サバア)
(8) 廊下:8月はサマーにゃ (サマーニャ)
(9) オフィス :風邪気味のため9つのティッシュペーパー(ティシュア)
(10) 寝室;10の灰皿(Ash pans)(アーシャラー)

少し強引ですが、もし少しでもイメージできれば、それが記憶として残りやすくなります。

大事なポイントは、もし自分の家がオーガナイズされていてすっきりしていればしているほど、中のスペースに覚えたいものをスムーズに頭の中で想像することができます(上記の例でいうと、もしリビングがごちゃごちゃしていると、4人のアラブ人が会話するスペースもないかもしれません)。スペースをオーガナイズすることで、記憶や学びの促進にもつながるということで、オーガナイズすることはwin-winに繋がります(記憶したことを使わないと学びには繋がりませんが)。

今回の学び 

我々は未曾有の変化の中、多くのモノや情報に囲まれていきており、それらのスペースをオーガナイズすることで、より快適で生産的な生活をすることができ、それらのスペースおを新しい学びに繋げることも可能である。

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オーガナイザー (7) ー 物理的なスペースと学びと人生を整理する」への2件のフィードバック

  1. Beatriz Araya

    Buenas MDhiro! Me cuesta bastante el tema de la ropa! tengo mucha, y varias prendas no las uso, pero cuando voy con toda la idea de hacer algo con ella () que no sea ponermela, pienso, y si en algún momento la uso? Y termino guardandola… necesito tu fuerzaaaa!

    返信
    1. MD 投稿作成者

      Hola Beatriz, ¡qué bueno que estés haciendo tus esfuerzos! Creo que es un proceso largo, pero por lo menos ya lo empesaste. Si tienes alguna idea recomendada, por favor comparte! Vamos aperndiendo 🙂

      返信

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