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「世界で最も幸せな国のひとつであるデンマークから学べること」
これは、私がデンマークに引っ越す6か月前に参加したオンラインウェビナーのタイトルでした。 今後そこに住むことを知っていたら、もっと真剣に耳を傾けていただろうに(内容、何も覚えていません)。
このエントリーでは、デンマークに半年以上すんで見て聞いて感じたことを、食べ物・文化・教育・生活・おススメ観光地の観点から共有します。今後デンマークを訪れたい、または知りたいと思っている人にとってのガイド、または学びに役立てば本望です。
食べ物
●デニッシュペストリー:世界的に有名なデニッシュペストリーは、オーストリアのウィーンに起源があるため、実際には「Wienrbrød」と呼ばれています。どこにいても、できるだけその土地の料理を学ぶことにしているのでデニッシュペストリーのクラスをテリブルで受けました(名前とは違い、なかなか良かったです)
(デニッシュペストリークラスの様子)
(クラスの結果!)
●Smørrebrød(スモーブロー):このオープンサンドイッチ(以下の写真)は、もう1つのハイライト料理です。直訳するとバターパンを意味するので、ライ麦パンにデンマーク高品質のバター(良質のデニッシュペストリーの秘密でもあります)があります。材料は柔軟ですが、典型的なものにはエビ、スモークサーモン、卵などがあります。
(ライ麦パンとバターにたくさんのエビ)
(さまざまなSmørrebrødスモーブロー)
●シューティングスター(stjerneskud):キャビア、エビ、アスパラガス、レモン、サウザンアイランドドレッシングを添えた魚の切り身フライと、スライスしたパンという盛り合わせ料理。
(ビールとの相性も抜群!)
●ホットドッグ:これも伝統的な食べ物です。揚げタマネギ、ピクルス、ロングソーセージ、特製ソースが含まれています。
(ソーセージはパンよりずっと長い!)
●ビッグポーション:上の写真でわかるように、デンマーク人の特性に関連しているかもしれませんが、各料理にポーションはとにかく多め。たとえば、エビサラダを注文すると、少なくとも20のエビがドーンと乗りますが、日本では4〜5のエビがチョコンと含まれるだけ。そんな特性の話をした次は文化的な側面について触れていきます
文化
●子どもにやさしい:国民の幸福に関係しているかもしれませんが、周りの人や公共のシステムはとにかく子どもにやさしいなーと思わされます。下の写真は参考例です。
(公共図書館の中のベビーカー駐車場)
(大きなおむつ交換部屋はいたるところにあります)
(街の至るところにある国際NGOセーブザチルドレンの中古用品バザー店)
●ヒュッゲ:これは「居心地の良い」または「リラックスする」という意味で、デンマークの幸福度のもう1つの秘訣かもしれません。この国は冬はとにかく長くて暗いので、ビタミンDが不足し、鬱になりがちです。11月中旬に日本から到着したときは、毎日午後4時〜午前9時までは暗かったのを覚えています。長く憂鬱な冬を乗り切るために、デンマークの家族や友人が集まってリラックスしたヒュッゲな時間を過ごします。ヒュッゲに欠かせないのがキャンドルで、デンマークの至る所で見られます。
(キャンドルはヒュッゲのキーアイテム)
●ノーバイク、ノーライフ:とにかくバイク人口が車よりも多く、あるデンマーク人が言うには、「デンマーク(北欧諸国の1つ)はバイキング(Viking)の国ではなくて、バイキング(Biking)の国であるということでした。まさにノーバイク、ノーライフ
(信号待ちの大量の自転車族)
(電車内の自転車族ーたまに酔っ払いの自転車族もいる)
●ウエイターへの呼び出し禁止:レストランでは、デンマーク人は通常、手を挙げたり、ウェイターやウェイトレスを呼び出して注文しないようです。その代わりに、客は誰かが店員がテーブルに来るまで落ち着いて待ちます。いつもウェイターを呼んで「すんまへーん」というのに慣れている日本人としてはかなり意外です。
●残業なし:デンマークの人々は家族と過ごすために、定時で家に帰り、基本的に残業しないようです。
●誕生日:誕生日の人が、レストランなどでテーブルに小さなデンマーク国旗を掲げさせてくれます。また、誕生日の人が食事をおごるのが一般的です。
●信頼:全体として、社会と人々は、教育、仕事、社会福祉など、強い信頼と密接に関係しています。政府がCOVID-19予防策(マスクの着用など)を解除したとき、人々がすぐに新しい生活に順応したことは非常に興味深いことでした。
生活
●住宅:私はこれまで7カ国に住みましたが、デンマーク(特に首都のコペンハーゲン)は家賃も高価で選択肢が少ないという理由で、物件を見つけるのが最も困難な場所でした。有料の不動産サイト「Boligportal」の購読料を払ってもなかなか見つからず、メッセージのやりとりでは埒が明かないと思い、ある広告が掲載されてすぐに家主に電話をかけましたが、「すでに50人くらいが電話してきて、借り手が一瞬で見つかった。ソーリー。」とのことでした。また、一部のアパートは狭いトイレの便座の真上にシャワーヘッドが付いているので、シャワーを浴びるとトイレもびちょ濡れで、そういう場所で最初の1ヶ月を過ごしました(慣れれば意外と平気ですが)。
(シャワーの真下で毎日びしょ濡れの便座さん)
●仕事:他の北欧諸国の中でも、デンマークの給料は高いため、隣国から職を探してやってくる人が多いと、デンマークを含む北欧諸国の人が言っていました。
●サービスと税金:高級取りには裏がある。というのも、所得税は50%以上(!)になることもあるもため、サービス全体は非常に高価です。一方、外交官ビザなどを除いた登録住民の医療や教育は全て無料です。
●買い物:上記の理由により、レストランやカフェはかなり高価ですが(1杯のコーヒーは8米ドル以上かかる場合があります)、スーパーなどではリーズナブルな値段で、日本同様、割引シールも貼られます。また、「We Food」という、賞味期限切れかけ/切れでも食べれるものを安く売るいるというフードロスを意識している店もいいなと思いました。そう考えればデンマークは全てが高いわけでもない。
●外国人:基本的にデンマーク人は外国人にもとても親切ですが、デンマーク人と外国人が親しい友人になるのは難しい、とデンマーク人・外国人双方からよく聞く内容です。というのも、デンマーク人は小学校から親友を見つけて人間関係を維持する傾向があるため、友情を拡大する必要はありませんということです(もちろんいくつかの例外はありますが)。小学校の話が出たということで、次は教育に触れてみましょう。
教育
●遊び心:デンマークはLEGOの発祥地でもあります。LEGOというのはデンマーク語のLegとGodtを連結したもので、Play Well(よく遊ぶ)を意味します。基本的に遊びを大切にする風潮が教育においても強く、保護者や地域社会は教師や学校を高く評価する傾向があるようです。
(デンマーク、レゴ発祥の地)
●ギャップイヤー:高校卒業後、ほとんどの若者は、大学進学やフルタイムの仕事に就く前に、旅行、仕事、または好きなことをするためにギャップイヤーを取ります。
●フォルケホイスコーレ:また、試験や成績なしで生活し、生き方や学び方を学ぶための興味深い短期の学校制度がフォルケホイスコーレです。国籍を問わず誰でも参加できるようです(安い学費制度を維持するための政府の補助金を受け取るには、一定数のデンマーク人学生を受け入れる必要があるそうです)。
●バイリンガル:デンマークに6ヶ月以上住んでいて、英語が話せない人に会ったことはなく、個々の英語力も非常に高いです。デンマーク語と英語はゲルマン語属ですが、それでも違う言語であり、彼女ら彼らのバイリンガルのスキルに感動しました。私は人とコミュニケーションをとるために言語を学ぶのが好きですが、上記の理由でデンマーク語を学ぶモチベーションがあまりありませんでした。
おススメ観光地
●Tivoli チボリ公園:日本の倉敷チボリ公園の元となるデンマークのチボリ公園。最古の遊園地でありながらも、人魚姫や親指姫などの作者ハンス・クリスチャン・アンデルセンの家、美しい庭園、おいしいレストラン、ワクワクするアトラクションなど、大人でも十分楽しめます。
(チボリ公園入口)
(ハンス・クリスチャン・アンデルセンの家と明言「人生は最も美しいおとぎ話」)
(美しい庭)
●ニューハウン:このカラフルな家のエリアは、最も有名な観光地の1つ。ボカ(アルゼンチン)、バルパライソ(チリ)、グアタペ(コロンビア)、ヴェネツィア(イタリア)などで色とりどりの家を見ましたが、色、水、そして多くの船が並ぶこの風景はユニークなものかと思います。この地域は、上記のハンス・クリスチャン・アンデルセンを含む多くのクリエイティブな人々が住んだ場所でもあります。
(コペンハーゲンの名所、ニューハウン)
また、観光地に加えて、この場所は毎日の自転車通勤路だったので、とても馴染みがあります。自転車から撮ったニューハウンまとめ動画「5秒で見るニューハウン(デンマーク、コペンハーゲン)5秒」をご覧ください。
●人魚姫像:ニューハウンから結構近く、こちらもコペンハーゲンの観光スポット。訪れる前に、人魚姫の原作版を読むことを個人的にお勧めします。私はディズニー映画(音楽が良い)を見ただけでしたが、アンデルセン著による原作を読んだことがありませんでした。ディズニー版よりもはるかに衝撃的で悲しい物語なので、それを知ってから見るとでは雰囲気が違ってくると思います。
(小さな人魚像はどこか複雑な心境にも見える)
●フリータウン・クリスチャニアコペンハーゲンの真ん中にある、その名の通りフリータウンで、独立地区となっています。この幸せでヒッピーな町にはたくさんの創造的な芸術があり、マリ◯ァナ販売もしています(デンマークの法律で禁止されているため、販売場所での写真は禁止。)町のルールとしては、暴力、銃、窃盗、ヘビードラッグ禁止などがあります。
ここも自転車通勤路だったので、芸術的な雰囲気に触発されるために時々訪れました(マリ◯ァナは買ってませんが)。
(3つの黄色い円が付いた独立したクリスチャニアの旗)
(芸術的で子ども心の象徴、大人禁止ゾーン!)
(入口のクリエイティブなアート)
コペンハーゲンの外:以下は、3日間パスを使用して訪れたいくつかのおススメの場所です。
●フレデリクスボー城、クロンボー城、ルイジアナ美術館は、コペンハーゲンカードで1日で訪れることができます(ルイジアナ近代美術館は遅くまで開館しているため最後)。コペンハーゲン出発で生後7ヶ月の赤ちゃんと一緒に上記の順番で行ったので、一人旅や友達との旅だともっとスムーズにいきます。
(ルイジアナ美術館)
●マルメ:コペンハーゲンから電車で30分以内に、スウェーデン第3の都市マルメに到着します。
(電車でのお気軽国際旅行)
(大きな大理石の記念碑とb-boy)
(マルメの象徴的なツイストタワー)
以上、私が見た幸せな国デンマークの概要です。何かの参考になれば幸いです。
今回の学び
最も幸せな国の1つであるデンマークは、独特の文化、教育、信頼で成り立っており、人々はヒュッゲな環境で、長く憂鬱な冬を楽しんで生き残り、毎日を過ごす。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。良い学びを!