日本にいながらもアフリカや南米をより身近に感じる試み

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「日本にいながらアフリカや南米の国を身近に感じることはできる?」

という問いに答えるべく、これから日本内外で立ち上げていく予定のグローバル学び舎「3L―ミエル」初主催となる、春季特別イベント「5感で世界を身近に感じよう」を、4月末(アフリカから一時帰国時の最週末)に2日に分けて実施しました。1日目はアフリカのモザンビーク編🇲🇿、2日目は南米のチリ編🇨🇱。ギリギリの告知だったにも関わらず、色んな方のサポートのおかげで満員御礼、そして参加者にも運営側にも何らかの学びに繋がるイベントとなりました。

📺⬇️グローバル学び舎「3L―ミエル」に関する2分程度の紹介ビデオはこちら⬇️📺

計画と準備

2024年の夏に日本に帰国してから3L―ミエルの活動を開始するにあたって、拠点を探しながらも活動の一部を実験的に、ということで今回のイベント案が生まれました。

会場場所となったのは、神戸は住吉の旧洋裁学校の1階(2階はキッチン付の住居で、一時帰国時に滞在)。10年以上物置化していた空間を再生させるため、2週間寝る間を惜しんで整理整頓。何とか人を招待して世界を象徴する小さな空間にできそうな目処がたったので、イベント実施予定日の10日前に告知を開始。前広に準備をしがちな日本にはあるまじきラストミニッツ。

近所のレストラン、野菜屋さんや歯医者、街の掲示板などにチラシを置かせていただき、SNSや口コミで色々な人の助けもあり、両日ともに満員御礼(老若男女)!定員オーバーしてからも申込があり、スペースの関係上心を鬼にして色々な方に断りの連絡をしました。

モザンビーク編に至っては、日本のモザンビーク大使(代理)に連絡をとって、現地の人を送り出すなど、インフォーマルに応援していただきました。チリ編に関しては、日本に二つあるといわれるチリ料理店のオーナーや、チリ人(妻やその友達)からの助けがありました。

ベジタリアンなどの食事制限のある人にも対応して世界の料理を届けるようにしましたが、日本の食材で世界の料理を作るのは、モノがない、価格が高いなどと世界のローカルをグローバルにする課題を実感しました。

フードロス削減にも貢献したいという思いがあり、「十分な量は用意するものの、食べられる分だけを取るビュッフェ形式で、フードロス削減にご協力ください」というメッセージを壁に貼りました。

実施

準備に十分な時間を取れなかったこともあり、当日はかなりバタバタしました。ご飯を用意し、運んだり片付けたりするボランティア(友人)や、娘の祖父がベビーシッターとして助けてくれたため、何とか無事終わらせることができました。

以下が大まかなプログラムの内容です:

  1. アイスブレイク(世界を感じる遊び、音遊び、講師―参加者、参加者同士の関係構築)
  2. 事前テスト(世界やその国のことをどれくらい知っているか、身近に感じるか)
  3. グローバル学び舎3L―ミエルの紹介
  4. 国紹介と、体験活動(現地ご飯の食材を触ったり、匂いを嗅いだり、食事準備の一部体験)
  5. 世界のご飯紹介
  6. 国の事情やストーリー、映像やパフォーマンス(音楽・ダンス)を紹介し、軽く実践
  7. 質疑応答
  8. 事後テスト(事前テストと同じ)

🇲🇿写真_モザンビーク編🇲🇿
(photo credit © 3L © 28 ©たま子岸田)

ファシリテーターと参加者の交流

参加者同士の交流

モザンビークのドリンクをポルトガル語で乾杯「サウードゥ」

モザンビークの現地料理

日本にいるモザンビーク人も出席

🇨🇱写真_チリ編🇨🇱
(credit © 3L © 井爪麻樹)

参加者同士の交流

食事準備の体験活動

チリの現地料理

「食事は十分にあるので、食べられる分だけお取りください」というフードロス削減メッセージ付

世界の絵本図書館

また、世界の絵本コーナーも設置しました。絵本の言葉はわからなくても、イラストで描かれる物語によって、新しい世界への扉を開く機会につながるようにと、2年前くらいから集め始めました。

世界の色々な人に協力していただいて、これまで30言語、約80冊くらいまで集まりましたが、これからも集めていきます
(色んな言語、または世界の異文化に関する世界の絵本の寄贈を常時受付しております🙏)


世界の絵本コーナー

世界のアイテム

これまで世界を移動して手に入れてきた世界のお土産を物販に回し、集めている世界のマグネットなどの活躍の場もありました。編みぐるみの3L版(写真真ん中)もあり。

参加者の学び

ただ実施しただけでは学びが見えないということで、2日のイベント参加者合計約40名の参加者に対してリアルタイムで事前・事後聞き取りをしました。すると、本来の目的に関連する項目である「その国を身近に感じる」と答えた参加者の平均スコアが、イベントのビフォア・アフターでかなり上昇しました(5段階評価で、モザンビークは平均1.8から4.2、チリ編は平均1.7から3.5に)。

また、参加者に後日聞き取りした事後アンケートによると100%の参加者が何らかの学びに繋がったと回答してくれました。

アンケートの具体的なコメントの一部を紹介すると、以下の通りです:

🌍理屈ではなく、5感でその国のことを学べた。

🌍その国やその文化、言語に興味を持った。是非行ってみたい。

🌍現地の人が参加していたことで、学びがさらに深くなった。

🌍体験型であり、イベントや学びを進める流れが勉強になったし、参加者がイキイキしていた。

🌍参加者と繋がれたことがよかった。

🌍色んな言語が話せたらたくさん友達ができていいなと思った。

🌍多様性ということについて考えさせられた。

🌍ただの食イベントではなく、楽しくおいしく学びに繋げるという狙いがあるのがよかった。

🌍フードロス削減に対する工夫がされていて、SDGs貢献にも繋っている。

🌍今回のイベントは少人数で草の根的な開催だったが、異文化を知ったり、楽しく学ぶ重要性を知ったり、相互理解が「平和」への一歩であることを考えたりする場としては非常に有意義なイベントであったと思う。

たった2時間半のイベントでしたが、「日本にいながらアフリカとラテンアメリカの国を身近に感じることはできる」ということと学びが少し実証され、本来の目的は達成されたのかなと思います。

3Lを象徴するために指3本!

運営側の学び

運営側としても、実施してみて気づいたことや参加者の声から学びがありました。以下がその一部です:

🌍もう少し参加者の定員を減らして色んな活動ができるようにするのもあり。

🌍ドタキャンが一人発生したけれど、そのリスク対応ができていなかった。

🌍今回のように、どの国を取り上げるにも現地の人の考えを聞く時間があると学びが多くなる。

🌍世界の絵本は学校司書層にもニーズがあるし、図書館の研修講師もできると思う。

🌍参加者数に対して場所が少し狭かったかもしれない。場所を借りて大規模に展開するのもあり。

🌍現地の言語を話す姿をもっとみたい。乾杯や挨拶だけでもよい。言語の遊びなどもあればいい。

🌍幅広い層の参加者だったので、参加者同士の交流がもっとあってもいい。

🌍後ろの方からはスクリーンの字が見えにくいのでメモが取りきれなかった。

🌍少しバタバタした印象で味覚に特化した印象を与えたかもしれない。色々な活動が5感に結びついていたので、もう少し言語化するとそれぞれの気付きに繋がるかもしれない。

🌍講師の専門分野の教育についてももっと学びたい。

🌍チラシを2枚にせずに1枚で済ませればいい。告知はもっと前から。

🌍料理の量と活動のバランスを整える(事後アンケートの質問事項にも入れて確認する)。

🌍もっとワークショップ部分を増やすのもありだが、そうなるともっと時間が必要。

🌍世界の楽器や遊び、劇などを取り入れるのもオプションとしては可。

🌍世界のアイテム物販の説明やまつわるストーリーが十分にできなかった。

🌍大使館や現地出身の人を巻き込むことで相乗効果が得られる。食材入手も関係者を巻き込む。

🌍今後さらに拡大展開していく上で、ボランティアや協力者が不可欠。

今回の学びーまとめ

実施するかどうか迷った今回のプレイベントから色々な学びがあったので、何事もやってみるのが一番学びに繋がるということを再確認。これらの学びを活かして引き続き精進していく予定です。

色んな世界と自分自身がミエルことで、多様性や幅広い学びを促進する、という大きな目標のために小さくスタートしていきます。長い旅路になるかと思いますが、色んな方と協力しながら歩いていければと思っています。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。よいまなびを!

えむD

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