
自分のお気に入りであったゴンタ君-幼児向けの教育番組「できるかな?」のアイコン-の俳優が先週木曜日81歳で亡くなりました。
彼から楽しく学んだ/学んでいたであろう人にとって悲しい事実です。
幼児教育といえば、初・中・高等教育に比べて重要視されにくい立場にありますが、多くのリサーチがその重要さを証明しています:就学前教育を受けたものとそうでないものを比べたところ、前者の方が社会的に重要な成果(高校卒業率・就学年数・収入・低犯罪率・若年妊娠)を得やすいと言われています。

就学前教育といえば、自分の好きな本を紹介します。『Preschool in Three Culture Revisits: China, Japan and the U.S(中国・日本・アメリカ合衆国における就学前教育)(2009)』
この本では、20年前のオリジナルのリサーチを再現し、その間のグローバル化や社会変化がどのように3カ国の就学前教育に影響を与えたかどうかを説明しています。
興味深いのは、日本の幼稚園教育は今も昔も科目を教えることなく、クリエイティビティや遊ぶ心を育てているということです。
しかし、皮肉なことに、小学校に入ってからその姿勢が失われ、科目に大きく焦点が置かれてしまいます。
我々に楽しく学ぶことを教えてくれたゴンタ君、ありがとうございました。次は我々が次世代に教える番です。