ロビンソン・クルーソー島 2

毎日を生き抜いて無人島で4年以上も住み、亀を食べ、オウムに話し方を教え、野生の動物を飼いならせ、そして囚人を助けて奴隷として訓練する。それらは小説『ロビンソン・クルーソー(Daniel Defoe, 1719)』のハイライトです。

思うにこの小説を読んだ人でこの島に訪れる機会がある人の多くは、小説の世界に入り込めると思って興奮すると思います(自分も然り)。

しかし、島の人々によると、実はこの点に関して誤解をしている人が多いとのことです。そして、この島に日本人の探検家が深く関わっていたことも知りました。それらの点について、このロビンソン・クルーソーシリーズの2つ目であるこのエントリーで述べたいと思います。

  1. 島の一般的な情報とアクセスのしかた
  2. ロビンソン・クルーソー島と小説『ロビンソン・クルーソー』の関係 
  3. 自分の目で見た島の実情


基本的にに新しい土地を訪問するときは、その場所と文化について調べることにしているので、今回は初めてこの小説に挑戦することを決意しました。実は、この世界的に有名な小説、一度も読んだことがなく、おそらく今回の訪問の機会が無ければ今後も読むことはなかったろうと思います(約300年前に書かれたために、著作権がなくE-bookは無料でGETできました!)

古めの英語で書かれていたので読むのに少してこずりましたが、まさに文字通り、島に着く直前に読み終えました。準備は万端、小説の舞台と「同じ島」の人々と同小説について話したい気持ちでいっぱいで、今まさに、なんちゃって冒険家の旅が始まろうとしていました。が・・・ちょっとした誤解をしていたことに気づくまでにそこまで時間はかかりませんでした。

「この島の人たちは自分たちの文化としてあの小説を読まなければならないんですか?」「あなた方は小説のロビンソン・クルーソーとどのようにつながりを感じていますか?」

いくつかの質問を終えて、ちょっと残念な事実を知ったのですが、どうやら確かに実際にこの島で生き残った漂流者はいたが、小説の舞台はカリブ地域であり、この島ではないとのことです(そして結構よくある誤解のようです)。

前回のブログでも述べましたが、この島にいたのはアレクサンダー・セルカーク(実在)という船乗りで、オウムなど実在しないこの太平洋の島で4年以上(1704-1707)を過ごしたのに対し、その影響を受けただけというこの小説(フィクション)の主役はカリブの島で27年以上も過ごしたという根本的な違いがあります。

そのため、この島の人は、小説よりもアレクサンダー・セルカークとの繋がりを感じているようです。実際、セルカークの名前がついた場所は結構あります:セルカークの展望台、セルカーク島、セルカークの石等。

一方、驚いたことに、実は高橋大輔さんという日本人の本物の探検家(自分のようになんちゃって冒険かではない)が10年前に、セルカークの跡を追って証拠を見つけるというNational Geographic Societyのプロジェクトでこの島に来ていたようです。彼はいくつかの証拠を見つけ、本の出版までしたようです。
実は、これらの事実はすべて宿「Residencia de Mirador Selkirk」の女性オーナーのフリアさんから聞いた話です。というのも、かれこれ10年前、地球の裏側(日本)からはるばるここまで来て、なんと自分と同じこの宿に高橋さんが泊まっていたとのことです。

以下が、宿のゲストノートに高橋さんが記したメモです。
 

 
基本的にはどのルートを通ったか、そして各ポイントの説明について書いています。

「セルカークがいたこの島で地平線を見る(高橋大輔、2005年)」

ということで、以上がロビンソン・クルーソー島と小説『ロビンソン・クルーソー』の関係でしたが、日本人探検家についてはまさに意外中の意外でした。

それではこのエントリーを終える前に、元シェフのフリアさんが作った島の本格的な料理の写真をシェアしたいと思います。彼女は夫(漁師)がとってきたロブスター(伊勢えび?)や魚を主に料理しますが、宿のゲストノートを見る限り、高橋さん(自分も)を含む多くの人が彼女の料理を楽しんでいるようです。

 
左:ロブスターと特別ソース
右:カニの身を乗せた魚(Breca-ニシキ鯛)と野菜
 
左:ロブスタースープ(島で代々伝わる本格的スタイル)
右:魚のフライ(Vidriola-鰤)
  
カニのエンパナーダ(Empanada)

はい、この辺で止めます。おなかがかなり減ってきました。

もしこの島に訪れる機会があり、どこに泊まろうか悩んだ場合は、ぜひこの場所(Residencia Mirador Selkirk)をおすすめします。宿といえば、前回のブログ (ロビンソン・クルーソー島 1)に追加情報として宿のリストを載せておきました。今後旅行する人に少しでも役に立てば幸いです。

コメント、質問、追加情報など大歓迎です。

次回のエントリーは 自分の目で見た島の実情についてです。

1つ目のエントリー:島の一般的な情報とアクセスのしかた
3つ目のエントリー:自分の目で見た島の実情

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ロビンソン・クルーソー島 2」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: The Robinson Crusoe Island 3 | MD NO SUSUME

  2. ピンバック: The Robinson Crusoe Island 1 | MD NO SUSUME

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