名前は重要

もし心底あるものを信じる場合、その名前もとても大事になってきます。言い換えれば、もしその名前が不正に使用された場合、決して見過ごすことができないものだと思います。

前回のエントリー (「何を暗記するべきか」から「どうやって暗記するべきか」への転換”)にも書きましたが、イメージの持つ力は強く、印象深いものはなかなか頭から離れません。そういう意味でも多くのイスラム教徒が世界中の人に「イスラム国」=「イスラム教」と思ってほしくないのも納得できます。

最近は「イスラム国」という名前を(ネガティブな意味で)目にしない日がないように思います。NY-timesの記事によれば、いろんなところでその名前を変えようという以下のような試みがなされているようです:

  • 非イスラム非国 (Un-Islamic Nonstate」(UINS)” [Ban Ki-moon, 国連事務総長]
  • 非イスラム国 (Un-Islamic Sate or UIS)」[David Cameron, イギリス首相]
  • ダーイシュ(Daesh)」(アラブ語のイスラム国の総称で、攻撃的な意図があるとされる)[Laurent Fabius, フランス外相]
  • 悪の国」[Nihad Awad, Council on American-Islamic Relationsディレクター、アメリカ合衆国]

同記事は興味深いコメントで終わっています:
「イスラム国という言葉を発しただけで、国とみなすわけにはいかない。人々は彼らをぺてん師だというのは分かっているので、名前は単なる名前でしかない」

しかし個人的には、我々がイスラム教に対する正しい理解が無い限り、イスラム国とイスラム教をはっきりと区別することは難しいのではと思います。自分の場合、イスラム教徒の友達や『私はマララ』 (過去エントリー参照 )を含めた数冊の本のおかげで同宗教のイメージがかなり改善されましたが、やはり「イスラム国」という名前である以上に、完全に切り離せていないところもある気がします。だからこそ、政治家だけでなく、テロ行為とは全く関係のない世界中のイスラム教徒が同集団の名前とイメージを変えようと努力をしているのではと思います。

たとえば、下の写真(パリのプロテスト)で男の人が掲げている看板もそのひとつです。
EI = Etat Islamic (×)= Etat Infuman (IEはIslamic State イスラム国ではなく、非人道的な国)
Islam = Paix (Islam = Paz) (イスラム=平和)

(Fuente:New York Times)

たとえば、「国境無きテロリスト達」や「名前の無いモンスター達」(漫画『モンスター』参照)と呼ぶのはどうでしょうか。

どういった名前が適切だと思いますか。

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