国家はなぜ衰退するのか

両親を含めた前世代の人が日本の発展に貢献してくれたおかげで、自分は貧困に苦しむ・教育を受けたくても受けれないということはありませんでした。

開発について考えるとき、まずは何故・どのようにして特定の国が発展を成し遂げ、他の国がそれを達成しなかったかについて考える必要があると思います。言い換えれば、どうして開発途上国が貧困から抜け出せないのかについて分析する必要があります。

これらの点について深くわかりやすく説明している本として、「Why Nations Fail (国家はなぜ衰退するのか): The Origins of Power, Prosperity and Poverty (Daron Acemoglu, James Robinson. 2012)が挙げられます。

マイkindle (200g) には、545ページのこの本を含め20冊くらい入っているので、どこに行っても読書を楽しむことができます。(もしKindleでなければ、読み終えるのにもっと時間がかかっていたはずです。)

気になる本の値段ですが、この本のキンドル版をみてみると、現段階(2014年6月14日)では、2つのサイト 「.com」 と 「.co.jp 」で値段が違い、それぞれ 10 USドルと 7 USドル (694円)となっています。つまり、前回のブログエントリー「キンドルを買う9つの理由」で述べたように、2つのアカウントがあれば統合することができ、同じ本があれば値段を比べて安い方を買うことができます。(残念ながら、自分は日本のアマゾンにこの本のキンドル版があることを知らなかったので、3ドル近くを節約し損ねました。)

【Amazon.com: 10.36 USD

 【Amazon.co.jp: 7 USD (694 円)】

前回に書いたように、キンドルのハイライト機能を使ってこの本からいくつか引用したいと思います。(やり方としては、Mykindleのページでハイライトを全てコピーして、Evernoteに貼り付けて、その中のいくつかを選びました)。論文等で引用するのにも役に立つ機能だと思います。

この本の概要としては、筆者は貧困の起源は政治組織にあり、文化、地理、無知を原因としている他のセオリーは貧困の原因を説明するには不十分だと述べています。(分かりやすい例としては、北朝鮮・韓国という、以前は同じ国だった両国を比べて説明しています。)

【『国家はなぜ衰退するのか』- ハイライト(意訳)】

この本のメインアイデアとしては、経済成長や繁栄は、包括的な経済・政治システムと密接に関わっており、搾取的なシステムにおいては国家の衰退や貧困が生み出されるということである。

包括的な経済組織は繁栄に必要なエンジンでもあるテクノロジーと教育も強化することができる。

日本の政治革命(明治維新)は包括的な経済・政治システムの発展を促した一方、中国は絶対主義のもとそれを成し遂げることができなかった。

旧ソビエトのスターリンや他のリーダーたちは、急速な経済成長を成し遂げたが、持続的なものではなかったために70年代には衰退を見せた。ここから得られた教訓として、搾取的なシステムの下では、経済成長に対する動機不足と、エリート層による圧力という2つの理由で持続的な成長が得られないということだ。

現在、不平等が存在する理由としては、19・20世紀において産業・テクノロジー・組織運営革命を有効活用した国がいた一方、しなかった国がいることが挙げられる。

包括的な政治組織は表現の自由をも促進し、逆に表現の自由(メディア)の発達、包括的な政治・経済組織を揺るがす情報を公開し、システムをキープするという役割も担っている。

国家が衰退するのは、搾取的な経済システムによって人々が節約し、イノベーションを起こす意欲を失うからである。

組織が抱える問題の表れとして、外国による開発援助が非効率的であり、本来の目的に使用されないことが多いということである。

もちろん、ほとんどの援助資金が上手く使われていない。しかし、1ドルにつき10セントでも貧困層に届くことがあれば、全く無いよりはマシである。

国家はなぜ衰退するのか」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください